冬のかゆみと衣類
レスキュー講座(ブログ)
冬のかゆみと衣類
朝晩の冷え込みが厳しくなってくる頃、
掻く回数や傷が増えていると感じることはありませんか?
もうすっかり定着した「あったかい肌着」
いろんなメーカーが肌着だけではなく、様々な快適性をもたせた温かい衣類を販売しています
多くの方が「機能性インナー」と呼ばれる発熱性のある肌着を愛用されていると思います。
肌着だけではなく タイツや靴下、手袋など、冬には手放せない方も多いのではないでしょうか?
ただ、その温かさと引き換えに、かゆみや乾燥が悪化してしまうケースがあることをご存知でしょうか?
原因は、発熱するメカニズム!
その原因は大きく2つあります。
1つは「化学繊維によるかぶれ」で、接触性皮膚炎と呼ばれるものです。
レーヨン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタンなどの複数の化学繊維を組み合わせているものが多いのですが、こういった化学繊維は肌とこすれると静電気を起こしやすい特徴があります。
敏感な方は化学繊維の刺激が、かゆみや蕁麻疹の原因になることがあります。
最近ではマスク生活によってポリウレタンアレルギーを発症され、ポリウレタンが入った衣類を避けざるを得ない方もいらっしゃいます
そしてもうひとつの原因が「発熱するしくみ」です。

発熱するときに肌の水分を奪われる
発熱機能がある肌着の多くは、肌の水分を吸収して発熱する構造になっています。
乾燥肌の方は、肌の水分が奪われて乾燥状態がますます悪化してしまいます。
乾燥した状態で温められることで、かゆみが誘発されやすくなったり蕁麻疹ができたりします。
靴下を脱いだら、スネが粉を拭いたようなカサカサ状態だった…という経験はありませんか?
ご自身ではなくお子様の症状でお悩みの場合は、冬の衣類を着るようになってから何となくかゆがる回数が増えていないか、かゆみが強くなっていないかを確認してあげてください。
どうしても発熱するインナーが手放せない場合
かゆくても温かい肌着が手放せない方は、以下対策をされることをおすすめします。
- 着用する前にしっかり保湿をして肌の上に保湿でバリアを作りましょう。
- 発熱機能のある衣類は直接肌に触れないように。
肌に直接触れる肌着は綿素材のものを選び温かい衣類はその上に着用するようにしましょう。綿や竹布など肌に優しい素材でできたインナーを下に重ねて着用することもおすすめです。
- シルク素材はアレルギーの原因となるタンパク質を含む素材です。避けていただくことをおすすめします。
- デニムや長ズボンは肌にピタっと密着するデザインではなく、ゆとりのあるものを選びましょう。








